夫婦の違いは夫婦の関係を発展させるための手がかりなのです。
楽しみながらできる夫婦の違いを絆と愛情にするためのコミュニケーション術
夫婦力は 止揚コミュニケーション研究所が提供しております。
問題解決の障害は2つあります。一つは、「あきらめ」、もうひとつは「コミュニケーションの無意識的意味が見えてないこと」です。
諦めというのは、多くの人が大なり小なり、感じることですが「どうせもうこれは解決しない」と心の底で感じていることです。夫婦の問題は通常、小さなことが積もり積もってから顕在化します。
生まれ育ちが違う2人が一緒に生活するのですから、うまくいかないことがたくさんあるのは当たり前です。
たとえば、人がいない部屋はこまめに電気を消すべき・いや面倒とか、休日の使い方とか、お金や性に関する考え方など、日常小さい問題だからととってつけの対応をしていることは数限りなくあるはずです。
しかし、これが溜まります。
上に、とってつけと書きましたが、本当は、ここでそんな小さなことで大問題にするのはどうか、という理性が働いて、大問題にしないだけで、現実的には心が傷ついています。厄介なのは、一緒にいることでその傷が癒えるのではなく、同じところが何回も傷つく関係に陥ってしまうことです。
一方、とってつけの対応はその人なりの、結構な問題解決への努力です。しかし、繰り返されます。
これはとても無力感を生みます。「どうせこの人は変わらない」「どうせ、自分が我慢するしかない」「どうせ・・・・」
心理学用語では、学習性無力感といいます。無力感を何回も体験した結果、無力感が慢性化してしまっています。
実は、本当につらいのは、語られている問題というよりも、このことなのです。これに対応する方法は、学習によって発生したものですから、「脱学習」です。脱学習をするためには、「例外」を体験するのが、一番です。
傷ついた気持ちが、もう一度傷つくのではなく、癒す方向の体験が必要なのです。そのやり方、わかりますか?
多くの方が、そこでもう一つの難問「ミュニケーションの無意識的意味が見えてないこと」にぶち当たります。
どんなに、意識でうまくやろうと考えても、うまくいかない場合、無意識のレベルでは違った意味があるのです。
そしてコミュニケーションは、意識よりも無意識に大きく左右されるのです。