夫婦の違いは夫婦の関係を発展させるための手がかりなのです。
楽しみながらできる夫婦の違いを絆と愛情にするためのコミュニケーション術
夫婦力は 止揚コミュニケーション研究所が提供しております。
世の中は、ハウツーや「裏ワザ」だらけです。どうしたらうまくいくか、考えるのは人情ですが、そんなに簡単な方法があったら、だれでも思い通りの人生を送れるはずです。
ご夫婦のカウンセリングで、「何がどうなったらいいですか?」とお聞きすると、直接または遠まわしに、「相手が変われば」とほとんどの方がおっしゃいます。で、相手を変えるためにどうしたらいいか、を求めてカウンセリングにおいでになるわけです。
どうしたら相手を変えられるか、みたいな本は少なからずありますが、せっぱつまってくると、人はとっても簡単なことを忘れてしまいがちです。
それは、「もし、自分が何らかの方法で相手を変えることができるのなら、相手も何らかの方法で自分の意志とは違う変化をさせることができるはずだ」ということです。もし、あなたを、あなたの意志とは異なる変化をさせることができないなら、相手も同じだという単純な理屈です。
それは、残念ながら自分の主張がどれだけ正当かということには関係がありません。だから、正しさを主張しても相手は変わらないのです。
もうひとつ、人がせっぱつまると忘れてしまうことは、自分と違う存在である相手が好きだったはずなのに、いつの間にか、自分の思い通りにならない相手を思い通りにしようとしていることです。
夫婦の間がうまくいかなくなると、どうやってもうまくいかないような錯覚に陥るので、魔法のような裏ワザにすがりたくなるのは人情ですが、まずそうした基本・大前提から考えてみることが必要だと思います。